2006年吹奏楽コンクール一般の部総括

blueoceans122007-03-18

先日職場の部について書いて、これで終了だと、ひとりで思い込んでいたら、「一般の部は?」という突っ込みが来て、まだ完成していないのに気づきました。
これを書かないと、2007年のコンクールには進めませんね。

ここ数年の間にレベルが非常に高くなったといわれる一般の部ではあるが、個人的にはレベルが高くなったというよりは、非常に選曲眼が鋭くなったのと、どう音楽を組み立てれば音量があがり、ハイテクを誇示できるのかという方法論が確立して来た、というのがもっとも言い得ているような気がする。
そして、その方法論の方が、時に審査員の音楽レベルを上回り、下される結果が非常に陳腐になってしまうというのが、地区大会でも全国大会レベルでも、多く見受けられるようになったのも事実。
もしかするとこの傾向は更にエスカレートして行く危険性もあったり。

2006年の一般の部で最も自分なりに感動をしたのは、横浜ブラスオルケスターの自由曲。そのサウンドの粒立ちの良さもさることながら、音楽的な構築力も群を抜いていたと思う。
そしてもうひとつが、川口市アンサンブルリベルテ。課題曲自由曲共に、サウンドだけでなく音楽的なセンスの良さが光る、大人のバンドのひとつの目標的な音楽作りに、好感が持てた。

一般の部においては、全国大会上位に位置する限られた団体と、それ以外の団体に、その演奏力や音楽力以外にも大きな差が見られるのは事実。流行りの作曲家の新曲をお披露目演奏出来る団体と、そうではない団体が同じ土俵で勝負してもなかなか歯が立たないのは明白である。
将来的に職場の部との統合に進むというのは決まった事であるが、例えば、オリジナル曲部門とアレンジ部門とか、著名トレーナーの息がかからない団体も、日の目を見れるような、そんな大人のバンドのコンクールの在り方があってもいいのではとも思うのだけど、それでも、我々が吹奏楽に関わり出した30年前の事を考えると、一般の部の成長ぶりは、やはり嬉しいもので、ここ数年ははずす事の出来ないイベントになっているというのも事実なのである。