第52回鹿児島県吹奏楽コンクール中学の部二日目

今日は、朝からイベント用の譜面を起こしたり、番組の企画書を書いたり腱鞘炎になりそうなほどにマックのキーボードとMIDIキーボードを打ちまくったが、早めに終了したので、中学の部の二日目後半を覗いてみた。特に印象に残った演奏を聞かせてくれたのは、

鹿児島市立桜丘中学校・課題曲2・自由曲「バレエ音楽ダフニスとクロエ」より・指揮・折田宗仁
課題曲の冒頭からよく整理された音楽とサウンドが会場いっぱいに響き渡る。奏者個々の技量も高く、内声部のハーモニーも乱れないところにこのバンドの音楽的な確かさを感じることが出来る。やや音がころぶ場面もいくつかは見られたが、中学生の課題曲としてはよく締まったマーチに仕上がっていたと思う。
さて、自由曲は難曲のダフニス。夜明けの冒頭はフルートやクラの細かいパッセージがたゆたうような海の情景などを演出して夜明けを迎えるというストーリーなのだが、この細かいパッセージが正確に再現されなかったのが残念。ハープだけでは、ラベルの意図は伝わらないのである。全体を通してダイナミックレンジの広いサウンドを披露できてはいたが、ここに細かい作曲者のニュアンスが加われば更に感動を高められた事だろう。しかし、この難曲にチャレンジしたプレイヤー達には拍手を送りたい。

そのほか今日は、和田中・垂水中・鴨池中・加治木中・伊集院北中が金賞を受賞している。
明日は、三日目最終日、ここで2枠の鹿児島県代表が決定する。