2007年東京都吹奏楽コンクール高校の部

blueoceans122007-09-19

この3連休後半は、西関東吹奏楽コンクールと東京都吹奏楽コンクールに出かけた。
西関東大会に足を運ぶのはなんと初めてのこと。高校の部はチケットが多分とれないのでハナっから諦めているのだが、今回は一般の部ということで、所沢に行ったのである。
午後3時頃会場に着いてチケットを購入しようとしたら、満席のためにチケットの発売を止めているとのこと。さすがに西関東。一般の部も満席かと思いきや、一番目の団体の演奏がスタートしたころに、「チケットのご用意ができました」とのこと。
でチケットを購入してホールに入ると、客席は半分ぐらいしか埋まっていない。う〜ん、折角一番から聞きたかったのに、多分連絡ミスか何かだったのだろう。残念。

さて、西関東の一般の部は少数精鋭の出場数で、疲れを感じないのがいい。しかし、所沢のミューズはやたらと響きまくるホール。吹奏楽のコンクール向きとは言えないだろうな。
でもそんな環境の中でも、代表となった川越奏和奏友会と、川口市アンサンブルリベルテのクリアなサウンドと音楽はさすがに他を圧倒していた。金賞もこの2団体だったということは、3位との差がかなりあったのだろう。
両方ともに自由曲はクラシックをベースにしたものであるが、こういうアプローチの善し悪しよりも、そのチャレンジ精神にブラボーを贈りたい。
アッという間だったが、充実した時間を過ごさせて頂いた。

そして月曜日は、普門館で、東京都吹奏楽コンクールが行われた。演奏開始は朝の9時。起きて行くのはかなりつらかったが、奏者のみなさんはもっとつらいだろうと考えると、演奏中居眠りなんかできない。
さてさて、演奏の方だが、やはり東京の6強の音楽のクオリティの高さは圧倒的であった。
それぞれの感想は、「東京の吹奏楽」のページに書いたのでそちらを参照して頂きたい。

http://www.nn.em-net.ne.jp/~ocean/tokyotop.html

そしてやはりどうなんだろうかと思うのは、東京の表彰方式。東京大会は相対評価なため、たとえば高校の部だと、金賞銀賞銅賞それぞれ4団体ずつと決まっている。そのために6強のうちの2団体は確実に銀賞となるのである。絶対評価ならばおそらく金賞であろう演奏を銀賞とする。
そもそもグループ表彰にしたのは「教育的配慮」からだったと思うが、こと東京都大会においては、このグループ表彰は拷問でしかない。
いっその事、東京大会だけ順位制にしてはどうかと思うくらいである。
暑い暑い夏の間一生懸命積み重ねてきて金賞に値する演奏をしても、銀賞しかもらえない。これは東京都のみの現象なのである。その時の当事者の心の衝撃を、関係者は理解しているのだろうか。
昔のように、出場団体そのものが各部門5〜6団体の頃は、明確な棲み分けという事でいい面もあったこの相対評価方式だが、そろそろ方針を検討する時期に来ているのではないか・・・・そんなことを感じた3連休のファイナルだった。

さて、これで地区予選傍聴予定はすべて終了。来週の日曜日は、九州の高校代表の特別演奏会に出かける予定。
ちなみに、九州大会に出場した福岡県代表7団体は、すべて金賞。これはこれで乱発しすぎの感もあったが、それに値する演奏を残した生徒たちには、相応の賞をあげるのが、「教育的配慮」だと思う。