もうひとつの全国大会

今日は「もうひとつの全国大会」を聞きに、さいたま市に行ってきました。
南浦和駅に降り立つのは、20年ぶりぐらいの事になります。

さて、この日の出演団体は、埼玉栄高等学校春日部共栄高等学校・伊奈学園総合高等学校・福岡工業大学附属城東高等学校東海大学附属高輪台高等学校・川越奏和奏友会吹奏楽団・アンサンブルリベルテ吹奏楽団という顔ぶれ。
日本の吹奏楽シーンを代表する団体がズラリ・・・・ですね。
ただ「もうひとつの全国大会」というタイトルと内容には少々開きがあったのも事実ですが。

トップバッターの埼玉栄高等学校。今年は定期演奏会も聞きました。その後カーネギーホールで演奏したようですね。このバンドの今つのサウンドと音楽は鉄壁です。何を聞いても納得なんですが、ポップス系の音楽への取り組みはもっと考える余地があるのではないでしょうか。明らかにコードを間違った譜面を吹いているようですが、原曲を聞いてそうした間違いを正して吹く・・・・というアプローチもあった方がいいかなという印象でした。

春日部共栄高等学校伊奈学園は、今年の西関東代表としての参加。コンクール当日演奏する楽曲を披露してくれました。西関東は聞けなかったので、一足早くここで聞けたのはラッキーでした。
春日部共栄は、非常に重厚なサウンドがここ数年安定していますが、今年はややメタボリックすぎるかな・・・・という印象も。しかし、演奏のテクニックも非常に高度です。
伊奈学園は、とにかくオーディエンスはうっとりさせる事では他の追随を許さないでしょう。春日部共栄とはまた違った種類のアドレナリンが出まくる・・・・そんな音楽作りです。課題曲のアナリーゼ力も抜群ですね。

さ、そして九州からはるばる登場したのが、福岡工業大学附属城東高等学校。今年は招待演奏を九州大会で聞きましたが、そのときと同じように強大なブラスサウンドが会場を圧倒していました。

そして一般の部からまずは、川越奏和奏友会吹奏楽。この日は天野正道さんの指揮による演奏。持ち前の重低音の豊かなサウンドは健在で、長時間聞いても疲れないのがこのバンドのアドバンテージでしょう。
そしてもうひとつ、アンサンブルリベルテ吹奏楽。川越奏和とは正反対のエッジの効いたサウンドが印象的です。特にクラリネットなど木管の響きが、安定感があって好きですね。

全体を通して、お祭り的の要素が多いイベントでしたが、「もうひとつの全国大会」という名前を冠するなら、それぞれの団体に何かひとつ共通した条件などを設けると、面白いのかな・・・・という気もしました。
当日は、オーディエンスに、「好きな団体をひとつ」書いて提出して欲しいというアプローチがありましたが、その集計結果はどうだったのでしょうか・・・・?
そうそう、当日の司会はオリタ・ノボッタさん。吹奏楽シーンに詳しいオリタさん、時折いろんなコンクールネタを交えての司会でしたが、コンクールフリークにはそうしたネタは受けていましたが、一般のお客さんがポカ〜〜〜ンとしていたのも印象的で面白かったですね。