オペラ座の怪人 in ソウル

オペラ座の怪人は憶えているだけでも、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、香港、東京とかで、合計恐らくは50回前後は見ているミュージカル。
ソウル公演は、8年ぐらい前に行われたロングランの時に見ているので、今回で2回目という事になる。

韓国の劇場で韓国のキャストで行われる公演なので、当然言語は韓国語。
まあでもこれだけ見てると、歌詞はすべて頭の中に入っているので、オートセルフ翻訳状態で見れるのが面白い。
前回の公演は街中のビルの中の劇場だったが、今回はロッテワールドに隣接するシャルロッテ劇場という常設シアター。
持ち主は勿論、ガムのロッテ。
さてさて、韓国のミュージカルの醍醐味は、韓国ドラマにも見られるような感情表現のパワフルさだろう。
また基本的に歌えない人はステージに立つ事は出来ないので、厳しいオーディションと稽古を経て上演されるので、日本のオペラ座の怪人よりもクオリティは高い。
今回も、怪人の歌唱力、鬼気せまる狩猟民族のような激情ぶりはお見事。
クリスティーヌの歌唱力も問題なく、安心してストーリーに入り込んでいけるのがいい。
多分、女性ミュージカルファンにとっては、ラウルの外見がストライクなのかどうか・・・・というのは結構大きなポイントになるのかも知れない。
そういう部分で、キャストによってあたり外れがあるのが、生身の舞台劇術の面白いところ。
オケについては、生オケなのは良かったのだが、弦の響きに更に深みが欲しいところ。オケのサウンドに更に拡がり感があれば、感銘度は更に高くなったかも知れない。
それにしても、韓国のミュージカル俳優達の底力は恐るべし。