ミス・サイゴン in ソウル

ミス・サイゴンオペラ座の怪人と同様、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京などで、多分30回ぐらいは見たミュージカルですね。
特にニューヨークで、ロンドン初演キャスト、レア・サロンガとジョナサン・プライスの組み合わせは最高でした。
またプロダクション的には、ロサンゼルスのものがお気に入りです。
さて、韓国のミス・サイゴン
実は今回が2度目の公演になるそう。今回の初日は5月14日で、訪れたのはその2日後。まだ初々しい状態のミス・サイゴンでした。

さて、オープニングは、久々に見るミス・サイゴンに少々感傷気味だったのですが、演目が進むにつれて、これまでに見ていたミス・サイゴンと、セットの組み方がまったく違うの気づきます。
なんでも、韓国では一回目の時もこのセットで行っていたようで、どうやら小規模劇場の為のプロダクションでは・・・・というのが、ミュージカル通の大方の見当。
でもまだ本当のところはわかりません。
ホーチミン像も全身ではなく上半身のみ。
また、大劇場では必ず本物のヘリコプターが降りてくるんだけど、多分映像でごまかすのでは・・・・・と予想。
それは見事に的中して、何カ所かスクリーンの映像を交えての公演になっていました。
しかし、そのスクリーンのヘリコプターにうまいこと兵士達が乗り込んで行くように見せる演出はお見事。
そしてそして、やはりここでも韓国の舞台俳優達の歌唱力の高さと、感情表現の激しさは絶品です。
ロサンゼルス公演にも通じるものを感じました。
ただ、「Last night of the world」のイントロ部分が、アレンジが変わっていたのには興ざめ。リアレンジと言われても、「音楽的にそのアルペジオは絶対無いだろ」という感じのアレンジ。まあそういう部分はここ一カ所だけだったので、まあ良しとする事に。(後日談・・・・2回目に見た時にはアレンジはオリジナルのままに。指摘されて戻したのか、或いはキーボーディストのミスタッチだったのか・・・・いずれにしても一安心一安心)。
まあこのミス・サイゴンも秋に迎える千秋楽までには何度かキャストが変わるようなので、チャンスがあれば出来るだけ見に行こうと思う次第。
そうそう、キムのいい名付けのトゥイ役の男優、感情移入し過ぎで、かなり怖かったです。