NTT東日本吹奏楽団東京定期演奏会

NTT東日本東京吹奏楽団の第43回定期演奏会を聞きに、池袋の東京芸術劇場に行ってきました。
この会場は、非常にライヴな響きをもっているホールなので、クラシック系の演奏会に最適なホールですね。

プログラムは以下のような感じでした。
<第1部>
オーディナリー・マーチ/高橋宏樹
烈火の魂 (委嘱初演)/江原大介
カントゥス・ソナーレ/鈴木英史
迷走するサラバンド広瀬正
故郷…鼓響 <東京ver.>(改訂初演)/天野正道

<第2部>/
シネマ・ノスタルジア久石譲
ルパン三世 '80/大野雄二
組曲宇宙戦艦ヤマト」/宮川泰
おくりびと久石譲
もののけ姫久石譲

<アンコール>
時には昔の話を加藤登紀子
サーカス・ビー/H.フィルモア

このバンドは、東京の職場バンドの中ではトップクラスのサウンドと技術力を誇りますが、この日の演奏も非常に安定感のあるサウンドを聞かせてくれて、非常に楽しませて頂きました。
ただ、会場が弦楽器により適しているせいか、特に第2部のポップスステージ等では打楽器のサウンドが3D映画のように飛び回ってしまって、求心力を失ってしまったのが残念でした。
まあでも、バラエティに富んだプログラムを組むか、会場の響きに沿うものにするか・・・・難しいところですけどね。
この日の第1部の演奏では、オーディナリーマーチと、天野氏の故郷がツボに来る演奏でした。コンクールでは課題曲のどちらかと故郷で参加するようですが、この日聞いた限りでは、サラバンドは少々キツいかと・・・・。
まあでも夏はこれからですから、どういう選択で来るのか、楽しみにしていましょう。
また、会場の響きによるところも多いとは思いますが、やや全体的にサウンドの輪郭がクッキリとしない部分も見られましたが、ある意味このバンドが更にレベルアップして行く為の課題のひとつなのかも知れません。
ところで、天野氏の「故郷・・・故響」という作品は、去年秋田吹奏楽団が秋田の祭りの音楽を取り入れて初演(多分)した作品でしたが、この日は東京のバンドということで、東京の祭りの音楽を取り入れたアレンジになっていました。
こういう感じで、日本各地に、さらにはアジアや世界にご当地音楽をマジ恵那から音楽が一人歩きして行くというのも、面白い試みだとと思います。