アンサンブルリベルテ吹奏楽団演奏会

川口市アンサンブルリベルテ吹奏楽団の演奏会「第19回ブラスの響き」を聞きに、川口市民会館に行ってきました。
最初間違えてリリアの方に行ったのですが、余裕を見てでかけて何より何より、でした。
この日は、第一部が常任指揮者、福本信太郎氏の棒による演奏。
第2部は、地元の中学校の演奏。
そして第3部は、客演指揮に佐川聖二氏を迎えての演奏になりました。
演目は次のような感じです。

歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール(C.サン=サーンス/arr. L.スタイガー)
「優位な曲線」 −ヴァシリー・カンディンスキーに寄せて(八木澤 教司)
エルガー・ヴァリエーション(M.エレビー)
序曲「春の猟犬」(A.リード)
歌劇「ローエングリン」より エルザの大聖堂への行列(R.ワーグナー/arr. L.カイエ)
「バーズ」−アルトサキソフォーンとバンドのための協奏曲より 第1楽章「スワロー」(真島 俊夫)
管弦楽組曲「第六の幸運をもたらす宿」I,II,III(M.アーノルド/arr. 瀬尾 宗利)
ヴォカリーズ(S.ラフマニノフ/arr.石毛 里佳)

いきなりバッカナールからの導入でしたが、非常にエッジのあるサウンドが心地よい演奏で、サウンドの安定度もさすがです。
エレビーのエルガー・バリエーションは、本邦初演という事で、興味深く聞かせて頂きました。
そして佐川聖二氏を迎えての演奏となったわけですが、調べて見ると、6月6日のグラールウインドオーケストラの演奏会に、福本信太郎氏が客演で出られたようですね。エールの交換という感じでしょうか。
春の猟犬は懐かしい曲ですが、重厚なサウンドながらも軽妙な音楽の演出が素晴らしかったですね。
エルザは少々ダブルリード陣が苦戦していましたが、やっぱりこの曲はやさしく聞こえて難しい曲です。ある意味日本の吹奏楽の歴史の語り部的な作品のひとつかも知れません。
ところで、私はこのバンドの木管サウンド、特にクラリネットサウンドが非常にお気に入りなのですが、エルザでは、コンマスクラリネットのソロサウンドを多分初めて耳に出来て、感激でございました。
そして、バーズでは、福本信太郎氏がサックスを携えてのコラボレーション。いつもながら美しい音色です。
ヴォカリーズでは、佐川氏がクラリネットを携えての演奏でした。
まあまあ、これでもかというまでの演出の素晴らしさには脱帽です。
アンコールでは、今年の課題曲も披露するというサービスぶり。
このバンドの演奏会シリーズは、本当にCPの高いお勧めの演奏会のひとつだと思います。