いずも吹奏楽の集い

blueoceans122006-07-15

吹奏楽シーンで、もう30年ほど注目して見てきた、聞いてきた学校がある。それは出雲市立第一中学校。公立の中学校にして、35回も全日本コンクールに駒を進めるというのは、尋常ではない。
そして、伝統的にこの学校が作り上げて来たサウンドが好きなのである。
今年は、3年連続による休暇からの復帰ということで、島根県大会を聞きに行きたかったのだが、仕事でどうしても行けないので、その前哨戦となる「いずも吹奏楽の集い」に行ってきた。
チケットは、当日券は出ないかも・・・とホームページにあってたので、担当の大社中学校の先生に郵便で依頼していたのだが、前日になっても届かず。電話をしたら「当日受付に置いておきますから」ってことで一件落着。がしかし、行ってみると、当日券は余裕で買えたわけだが・・・・・。

さて、中学Aの部では、まず、元平田中の顧問古川慎治氏率いる出雲市立河南中学校のサウンドが大化けしたのに驚かされる。課題曲は3で、自由曲は平田中時代に圧倒的な名演を普門館に残したセント・アンソニー・バリエーション。サウンドややこもりがちなのと、ソロ奏者においてはやや不安が残るものの、今年の中国大会の台風の目になりそうだ。
そしてもうひとつ、出雲市立第一中学校。こちらも課題曲3だが、エッジのあるサウンドでのこの曲はやはり他を圧倒している。ただ、直前に課題曲をこれに決定した模様で、これから県大会中国大会に向けて、ガガ〜ッとエンジンをかけて行くのだろう。自由曲は、意外にもベルキス。こちらは更に安定感のあるベルキスに仕上げていたが、この程度の楽曲は余裕で演奏してしまっているのが心憎い。
午後は高校の部を聞いたが、ここでは出雲高等学校と、出雲北陵中学高等学校の2校が抜きんでていた。演奏もコンクールに対する姿勢も、ややマイルドな印象かあった出雲の高校だが、2校とも今年こそはと勝負にでた感のある選曲と演奏。細かい部分の調整はこれからだろうが、こうした「気合い」みたいなものを感じられるのは嬉しい。

さてさて、コンサート後は、出雲一中出身の同世代(たぶん)の方々と食事にでかけ、その後出雲一中の保護者の打ち上げに合流。原田先生にも、お会いして思ったこと感じたことを赤裸々に述べてきてしまった。たぶん、結構酔ってらしたので、もう覚えてはいないだろう。
その後、出雲高校の先生方と合流。かつての出雲一中の指揮者、渡部修明先生の息子さんがいたりと、出雲の吹奏楽シーンの歴史の重みを感じたのであった。

次は、広島で行われる中国大会でまたこれらの演奏に出会えるのを楽しみにしていたい。