鹿児島県立松陽高等学校スプリングコンサート

プチ帰省を兼ねて、松陽高校吹奏楽部のスプリングコンサートに行ってきました。
松陽高等学校にとっては、初めてのスプリングコンサートだったようですが、今回の演奏会は、昨年急逝した顧問、美座賢治さんの追悼を兼ねて「天まで届け」というサブタイトルで行われました。
開場前から会場前は長蛇の列。午後から雨という予報でしたが、コンサート開催中はなんとか持ちこたえて何より。にしても、気温23度とは暑い・・・・。
今回の演目は以下の通り。
第一部
祝典序曲「未来への翼」(福島和弘)
森の贈り物(酒井格
リヴァーダンス(ウィーラン)
シンフォニック・プレリュード(A.リード)
「ダフニスとクロエ」第2組曲より

第二部
手紙〜赤いポロシャツに寄せて〜
アルセナール(ロースト)
君の瞳に恋してる
ルパン三世
第六の幸福をもたらす宿
栄光の架け橋

そしてアンコール、でした。

第一部は現顧問の眞邉省至氏の指揮による演奏。
去年の松陽サウンドに更に、中低音の重厚な響きが加わる感じで、森の贈り物やダフニスとクロエは、その技術力の高さも手伝って、観客を圧倒していました。
また、リヴァーダンスに見られたような音楽に対する思い切りの良さは、従来の松陽サウンドに不足していたと思われていましたが、様々な経験を経て、何か吹っ切れるものがあったのでしょうか。
開演前はやや不安も感じていたわけですが、実際にそのサウンドを耳にして、頼もしいものを感じさせてくれました。

第二部は、松陽高校の歴代指揮者、永井哲氏、立石純也氏を迎えての演奏。
そして、生前の美座氏が最も好きだったという作品のひとつ「第六の幸福をもたらす宿」は、バンド・ディレクターの中村俊哉氏の指揮での演奏。
終盤は総勢200人近いメンバーでの演奏で、客席を魅了していました。
また、随所に折り込まれた生前の美座氏のエピソードが、会場の泣き笑いを誘っていました。
それにしても、コンクールの自由曲となるような大曲の連続を、高い完成度で聞かせていたのには脱帽です。
スプリングコンサートが定期的なものになって行くと、楽しいかも知れませんね。
また、第二部の最初に岩礁で披露された「手紙〜赤いポロシャツに寄せて〜」は、そのタイトルからもわかるように、美座賢治氏に贈られた歌。
3年7組みんなで作った歌詞と、作曲・ピアノの右田君のキラリと光るセンスに、天国の美座氏も、ニヤリとした事でしょう。
さ、次は夏に向けて、新たなメンバーの新たのチャレンジに注目して行く事にしましょう。